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アイツは何故売れたのか?

米津玄師は何故売れたのか?

俺は心が痛い。

米津玄師はアーティストである。アーティストは音楽や芸術を売る職業である。そこに顔は関係ない。いい音を奏でる事がアーティストの本来の使命なのだ。それなのに。

 

この言われよう。

ちなみに太字でわかるかもしれないが「米津玄師 ブサイク」で検索をかけた結果である。まぁその上でも散々ボロクソ言ってるツイートは出てくる。酷い話である。

 

まぁ、多少なりともそう思っている人がいるとはいえ、事実として米津玄師は桁外れに人気がある。もし仮に不細工であるのであれば、それはより一層「米津玄師のアーティストとしての才能」を際立たせる事実でもある。

そんなわけで、今回は「米津玄師は何故売れたのか?」について考えていきたい。

米津玄師は何故売れたのか?

天才だから。

◯◯は全員、米津玄師のファン説について

というわけで、やはり米津玄師が売れたのは天才という他が無かった。どう考えてもそれ。わざわざ考えるまでもなく、ちゃんと才能があるアーティストが正当に評価された結果が今の玄米法師の人気そのもの。

ここまでが茶番。俺が本当に言いたい事はここから。米津玄師のファン層について思う説がある。

それは「昔ボカロが好きだった20代、全員米津玄師ファン説」である。

21歳くらいでボカロから離れる率、異常。

あなたは何歳だろうか?

もし10代の学生で、「ボカロ大好き!ボカロ聴いてないと死ぬ!」とか思うのであれば21で死ぬ。たぶん。

 

実際、俺自身もそうだった。俺の周りの友人もそうだった。オタク系の友人が多かったのもあり、聴く音楽の9割はボカロ。カラオケ行けば冒頭1時間くらいボカロ。毎週毎週ニコニコ動画に齧り付き、有名Pが新曲を出せば即座に聞いていた。

21歳。大学3年生になった頃。ボカロがあまり話題に上がらなくなる。カラオケに行っても新曲ではなく既に何回か聴いたボカロ曲を歌っていたり、もしくは高校生くらいの時にリリースされたJ-POP。俺は気づく。

「あぁ、人って歳をとると新しい音楽を探さなくなるのか…」

 

ましてやボカロ。中高生くらいをターゲットに作られているものが多い。20歳を過ぎると、体が受け付けなくなり始める。ボカロは高カロリー。そもそも「初めて聴く音楽」が高カロリー。やがて、ゼロカロリーである「中高生くらいの時に好きだった音楽」ばかりを聴くようになる。そして就職をするとそれがピークになる。

じゃあ、何故米津玄師は追うの?

ボカロは中高生をターゲットに作られているものが多い。

それは何か?ギラギラしたミックス。かっこ良さのわかりやすい編曲。異常に早いテンポ。なおかつそれらは流行を模倣して作られるケースが多い。だって簡単に真似できて簡単に伸びるからね。ちなみに俺は伸びなかった。クソが。

 

裏を返せば、流行についていけなくなった途端、追うモチベーションが無くなりやすくもなる。それが21くらいの歳。というのが俺の周りで実際に起きた現象。

そして、その世代のボカロ好きはほぼ全員と言っていいほど「ハチ」を聴いていた。ハチとは玄米法師のボカロP時代の名前。10代の子達には意外な事実らしく、その事を題材にした大喜利大会が米津曲のコメント欄で行われているのはまた別の話。

ハチ時代から一貫して、流行に媚びる事なく自分の音楽性を貫いていた。さっきの流行理論で言えば、その点米津玄師は追いやすい。20代になっても変わらず温かく受け入れてくれるような気さえする。

そしてドラマ主題歌になったりテレビに出演したりするのを見る度、大きくなっていく我が子を誇るような気持ちになる。気持ち悪い表現ではあるが、「売れてから遠くに行ってしまって冷めた」のではなく「ほらほら、ハチさんってすごいでしょ?」そんな気持ちにさせてくれる。

 

…というわけで、10代だけでなく昔ボカロ好きだった20代、ドラマ主題歌で知った30代40代と幅広い世代を魅了し続ける米津玄師についてのお話でした。

ABOUT ME
もやしさらだ
底辺ボカロP歴10年のベテラン。「音楽何も知らんけど、ボカロ曲作ってお金稼げたらいいなぁ」そんな事を思っていた10年前の俺みたいな人の役に立つブログにしたいです。
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