今、「チー牛」が破竹の勢いで普及している。
いや、さすがに流行りすぎではないか?
右を見てもチー牛、左を見てもチー牛。もうとりあえず困ったら「チー牛」っつとけば良い風潮さえ出来てるように感じる。そして「チー牛」のブレイクにより「陰キャ」は淘汰されつつある。どっちも用途は大体同じ。この蔑称のサイクルの早さ。これぞジャパニーズ・インターネッツ。
この現状。さすがに疑問に思うことがある。なぜチー牛はこんなに流行ったのか?
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チー牛はなぜ流行ったのか?
考えてみたんだけど、「マイナス要素を含む言葉が入ってないから」だと思う。
どういう事か?チー牛は、相手を煽りたい時に用いられる。別に、相手がチー牛であろうとなかろうと、マウントを取るためにチー牛は用いられる。基本的に「良い意味でチー牛だね」は無い。
で、そういう煽り合いの勝敗を分ける重要なファクターの1つに「平常心かどうか」がある。極端な話、「バーカ!バーカ!」とか言ってしまえば「顔真っ赤www」と返されて負けてしまう。
前述の通り「チー牛」は「陰キャ」に取って代わる言葉。だが「陰キャ」は字面にマイナス要素を含んでいる。それにより、先走る「相手を罵ってマウントを取りたい」感が見え透いてしまう。つまり平常心では無いという事。その点において、チー牛は優れている。チーズ牛丼ですからね。
また、もともとチー牛は容姿を指す言葉である。それは言ってみれば指摘のようなもの。「チーズ牛丼頼んでる絵の男みたいな奴」であり、その良し悪しについては触れていない。根本的には蔑称では無い。故に煽ってるわけではないスタンスを取れる。でも、それすなわち確実に陰キャではある。そんな魔法の言葉。そんな汎用性の高さにより、チー牛が普及したのでは無いだろうか。
「チー牛」煽りしてる奴、全員チー牛説
少し前にこんなツイートが話題になった。
あのさぁ…
恥ずかしくないの??w
特大ブーメラン、刺さってますよ😎 pic.twitter.com/wB8fwgvcEA— おけハゲ💧🇫🇷 (@sutetti5656) June 19, 2020
このツイートにより、「チー牛煽りしてる奴はチー牛説」の一例が証明される事となった。
ネット上の顔も姿も知らない相手を煽るためには、「自分が言われて腹が立つ言葉」を言うしかない
みたいな名言もある。それに則れば【「チー牛」を知っており、それを小競り合いに用いる者】となると本人もまたチー牛。自分が言われて嫌だからこそ、印象に残ったのではないだろうか。そして今日もネット上のどこかでチー牛の応酬が繰り広げられているのではないだろうか。チー牛はそう思いました。
(そんな曲です)