「りょうくんグルメ」をご存知だろうか?
本体はTwitterアカウント。主に東京近郊の美味いグルメを独特の構文と共に投稿するアカウントである。そのフォロワーは驚きの44万。顔がイケメンだったり声が良かったりするわけでもなく、ただひたすら飯のポストで44万。驚異的な影響力を持つ一般人である。
そんなりょうくんグルメが炎上している。何故か?クラウドファンディングに失敗したからである。別に倫理的に間違った事をしているわけでもなく、クラウドファンディングに失敗しただけ。それだけで炎上。可哀想すぎる。
理由について詳しく掘り下げて見てみると、「これで炎上するって、長い目で見ると自分たちが損する事になるぞ…」と思わされた。ヤバいぞマジで。その理由について解説していきたい。
ちなみにりょうくんグルメ。一見すると音楽ともボカロとも関係ない。だがよく考えてほしい。気づいただろうか?「グルメ」3文字変えると「ボカロ」。というわけでボカロと親和性があるりょうくんグルメについてお話ししていこう。Q.E.D。
りょうくんグルメとは何者?
顔出しはしているようだ。こちらがインフルエンサーのりょうくんグルメ。
こう、テレビ番組(?)らしき構図のモノに、芸能人MCと対面するゲストに、マネージャーらしき人が「こちらが、インフルエンサーの〜」
この触れ込み。最も効率よくヘイトを溜める紹介方法とさえ思う。これ見てりょうくんグルメに好感を持つ人がいるのだろうか?実際にそれはコメント欄にも表れているようで、
と、この低評価数。
それはさておき、どんなに嫌われようともりょうくんグルメには実績がある。
フォロワー43万人。一般人芸能人合わせても群を抜いて多い部類である。仮に構文が鼻につこうとも、それを求めている43万人が存在する。そこらへんのローカル番組でローカルタレントに飯を食わせるより、りょうくんグルメの1ポストの方が宣伝効果があるかもしれない。それが43万フォロワーという数字。その実績を作り上げたのは紛れもなくりょうくんグルメのマーケティング力に他ならない。
りょうくんグルメ、嫌われているらしい
ここまで色々言ってきたものの、りょうくんグルメは嫌われているらしい。
そりゃあそうかもしれない。毎回決まった構文の店名を変えた文章に、そこそこ高画質のカメラで4枚写真を撮ればりょうくんグルメポストは完成する。見た感じ特別な才能は必要なさそうに思える。それでやたら影響力を持っている一般人。まぁ妬む人がいて当然だと思う。
嫉妬とは、「自分がなり得た立場の人物」に対して起こりやすいそうだ。りょうくんグルメより金も名誉もあるイチロー。りょうくんグルメより顔もスタイルも良い山崎賢人。彼らを差し置いてりょうくんグルメが妬まれているのは、りょうくんグルメの地位が「俺でも出来そう」と思われているから、なのかもしれない。それでも実際に思いついて実際に行動を起こす事が難しいんだけどね。
この「りょうくんグルメが嫌われている」という事実、それも今回の炎上の一因となっている事を前置きとする。さて長くなったが本題。
りょうくんグルメのクラウドファンディング炎上
こちらが問題の募集画面。なにやらりょうくんグルメは番組(?)が作りたかったらしく、その資金50万円をクラファンで募ったとの事。
クラウドファンディングの本質は、お布施である。実行者がいて支援者がいる。支援者は実行者のファンである事が多く、「夢を叶えさせてあげたい」「◯◯さんの力になりたい」といった想いの元、資金援助がなされる。そこに見返りを求めないのが通例。
りょうくんグルメは番組を作る夢を叶えたい。
↓
そのためにお金が必要
↓
もし良かったら、協力して下さい。
もしりょうくんグルメが50万円を即金で持っているのであれば、自分で作れば良いだけの話である。でもそれが出来ないから資金を募る。という事はリターンも側から見れば額に見合わないケースが多い。それが成り立つのは支援ベースだからである。30万円のリターンが金塊30万円分だったら自分でやれば良いだけの話だしね。
そんなわけで今回のリターンがこちら
これが炎上。気になる人は「りょうくんグルメ」でTwitter検索してみればわんさか出てくるのでご覧あれ。
これが炎上するのは、ヤバいぞ!
でも、でもね。これが炎上するのって、マズイと思うんだ…。
つい最近、ジョーくんブログがクラファン炎上したのも記憶に新しい。芸能人ではない知名度のある人がクラファンを利用すると炎上するお約束が定まりつつある。
で、その時もそうだけど、炎上の火をくべている人は「支援もしてないファンでもない人」が多いように見受ける。それで炎上がまかり通っちゃうのはやっぱりマズい。
例えば、15万円の「りょうくんと行く美味しい人気店」で公園の炊き出しに連れて行かれた!とか
5000万円の「りょうくんとディープキス」でフレンチ止まりだった!とか
それならわかる。支援者がそれを言うのならわかる。対価を把握した上で金を払ったのに、提示されたものと異なるリターンだった!騙された!が炎上するのならわかる。
でも、実際は違った。
そりゃありょうくんも、「俺様との半日デート?30万の価値」と本気で思っているわけでは無いと思う。ファンの方にお布施みたいな形で支援していただいて、「今の自分には、こんなことくらいしかお返しが出来ないけど、それでもよければ…」なんて引け目もあると思う。あってくれ。
ファンと実行者との間で完結する話。リターンだって内容を明かした上で、それに合意の元支援は行われる。無理やり払わされるわけでも無い。突然知らない人からDMが来て、リンクを踏んだら「おめでとう!あなたは10万円の「りょうくんと行くランチゲイバー」の支援者に選ばれました!こちらに必ず振り込んでね!」となるわけでも無い。
全て選択の自由の上に成り立っているものであり、誰に迷惑をかけているわけでも無い。それでも外野の野次だけで炎上が成立してしまうように見えた今回の一件は、将来的に自分たちの首を締める結果になるのでは…と畏怖したお話でした。
というわけで、「もやしさらだと行く、夜の道玄坂ホテル街 20万円」引き続き支援者お待ちしております。。。(※交通費・宿泊費は自費)