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俺はこう思っている

SUSURUの人生について、ちゃんと考えてみた

 

 

今まであまりちゃんと考えてこなかったので

 

最近、SUSURU TVばっかり見てるんすよ。なんでかって、「感情がマイナス方向に動かない安心感がある」からなんす。

 

上手く説明できるかはわからないんすけど
例えば 純度100% 配慮200%のおもしろエンタメ動画を見ようにも、急に「よく知らない若い人気TikTokerが出てきた」とか「スマホで作曲する天才高校生ミュージシャン登場!」とか「カリスマ中学生ギャルTikTokerがドラマ主演抜擢!」とか見てしまうと、どうしたって心の針がマイナス方向に傾いてしまうんす。そうはならないように心がけていても。こうして年を取っていくんすね。

 

その点に関してSUSURU TVの安心感たるや。正直、めちゃくちゃ面白かったり腹抱えて笑ったりはしないんすけど、SUSURUがラーメンを食べてるだけでいいんす。良くも悪くも心がざわつかず見られる安心感は大きな価値っす。考え無しに再生ボタンを押せるんす。

 

そんな、いつものようにSUSURU TVを見ていた日の事。

「しかし良いよなSUSURU、ただラーメン食ってるだけで金持ちって…」

ふと心の声が漏れた。
その瞬間、まばゆい光とともに俺の持っていたスマホからSUSURUが飛び出てきた

「636杯」

「え?」

突然の出来事に驚く俺に、SUSURUは続けて言った

「636杯」

「俺が去年食ったラーメンの数。636杯」

これは本当

 

そう言うと、SUSURUは再び画面の中に戻っていった

 

636杯。1年間で。
1日1.7杯食べる計算。

体調が悪かったり外せない用事があったり、365日フルには使えないはず。1日2杯と考えていいだろう。仮に週2で休ラー日を作っても1日2.5杯。

しかも大半は店のラーメンと思われる。コッテコテ。トッピングもりもり。
並みの胃袋だったら、それだけで食事はほぼ終わり。SUSURUの体型的にも、一般的な胃袋と大差ないはず。
そして、食事をちゃんとカメラに収めながら素材にしなければならない。気が抜けない。

3大欲求の1つが、あらかじめ定められている
旅行に行って食べ歩きしたくても、ラーメンの分の腹は常に空けておかなければならない。
1mmもラーメンの気分ではない日もあるかもしれない。
あれ、けっこーしんどくね…?

 

それだけじゃない
SUSURU TVにはスタッフがいる。彼ら彼女らの人生もかかっている。
SUSURUは代わりのきかない存在。
「ずる、ずる。どーもォ!SUSURUの代わりでぇす!」なんてわけにもいかない

理由は何であれ、自分がラーメンを啜れなくなった瞬間、自分の家族やスタッフの家族もろとも路頭に迷うかもしれない
知らず知らずラーメン屋から恨まれている可能性だってあるのかもしれない

 

ラーメンが嫌いになる可能性だって0ではない
エビが大量にうごめいている夢を見て以来、エビが食べられなくなった友人がいる。そういうアクシデントがラーメンにだってあるかもしれない。
なにがなんでも、ラーメンを啜る宿命と共に生きなければならない。それと共に人の人生も背負って生きなければならない

 

ひょっとしたらそんなプレッシャーを抱えながら、年間636杯。
ただ何も考えず再生ボタンを押して、ぼんやりSUSURU TVを見ている自分が恥ずかしく思えた

「それでもあなたは、「SUSURUになりてぇ」なんて軽々しく言えますか…?」

俺は言える。なりてぇ

ABOUT ME
もやしさらだ
気付けばボカロ活動を始めてから14年目になろうとしている。おそろし
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